但馬で働く人たちWORKER

製造業

株式会社トキワかぶしきがいしゃときわ

住所
〒669-6553 兵庫県美方郡香美町香住区三谷735
TEL:0796-36-4001

先輩社員に聞いてみた

営業部
藤原直也 (左)
(2017年入社=浜坂高校卒)
製造部
吉田晋弥 (中)
(2021年入社=香住高校~福山大学卒)
販売促進部
森田千裕 (右)
(2022年入社=豊岡高校~京都精華大卒)

みなさんの学生時代は?

(藤原)新温泉町の浜坂出身です。中学・高校とサッカーをしていて、中学では全国大会に出場しました。当時のチームメイトの何人かはサッカーの強豪校に進んだんですよ。高校ではキャプテンを務めていました。卒業後もサッカーを地元のチームで続けたかったですし、長男ということもあって、但馬に残って就職しようと思いました。

(吉田)出身は香美町の香住で、香住高校の海洋科学科に進みました。私のいたアクアコースは海の生き物や環境について勉強するコースで、魚の養殖や水質調査もしますし、ダイビングのライセンスもとれるんです。大学でも海洋生物科学科で、さらに海の生き物について勉強しました。私の研究室では魚やエビといった海の小動物の生態系について研究していました。

(森田)出身は豊岡市です。子どものころから絵を描くのが好きで、中学時代は美術部だったんですが、高校では茶道部と書道部に入って、茶道部では部長を務めました。絵は自分一人でも描けるので、もっと他のことがしてみたかったんです。茶道の作法を習ったり学園祭でお茶席を催したり、とても楽しかったです。
卒業後は京都の美術系の大学のデザイン学部イラスト学科に進みました。そこで勉強しているうちに、自分にとっての「イラスト」とは、「アート」ではなく「人に何かを伝えるためのもの」なんだということに気づきました。

みなさんはどうしてトキワに?

(藤原)当初は公務員志望で、結果的には郵便局に入ったのですが、契約社員という形だったのでやはり正社員として就職した方がいいと考え、転職を決心しました。母の地元が香住だったこともあってこの会社を紹介してもらいました。家ではトキワの商品を使っていましたし、知り合いがいたこともあって、こちらに入社しました。

(吉田)大学時代食品関係の授業も受けて資格も取得していたので、就活では食品会社を考えていろいろ調べましたが、食品メーカーというと多くは都会にあるんです。もともとあまり都会に出たいという思いがなかったし、大学のある福山も決して都会ではなかったので、但馬で就職しようと思いました。但馬の食品会社といえば真っ先に出てきたのがトキワだったので、こちらを志望しました。

(森田)当初は都会のデザイン会社を受けたりもしていたのですが、大学の課題で食べ物についてのデザインを制作したのをきっかけに、食に直結した会社でデザインの仕事をする、という道に魅力を感じるようになりました。そんな時に、地元での就職もありかなと思ってこの会社を見つけ、「食を楽しく、おいしさと健康を求めて」というこの会社のテーマを知って、ここでなら自分のやりたいことができるかもと思いました。もちろんデザイン志望であることは伝えましたが、例えば営業のような仕事でもいいというつもりで、受験しました。

藤原さんのお仕事は?

(藤原)今は営業職で、小売店や飲食店、旅館などを回っています。最初は注文を受けて配達するだけでしたが、最近では販売促進や新商品の提案などもできるようになってきました。また、地元だけでなく北陸エリアも担当するようになり、毎月出張に行っています。
実は入社して1年半は製造部にいました。自分ではコツコツものをつくる仕事が性に合っていましたし、営業は全く苦手な分野だったので、異動を聞いた時にはめちゃくちゃビックリしました。

営業に移った当初は戸惑うことも多かったですが、4年近く経って徐々に慣れてきました。製造部にいた時は仕事で社外の人と関わることがなかったのですが、今はお客様の声を直接聞けるところが楽しいですね。商品を褒めていただけると、自分自身のやり甲斐にもつながります。 今後はもっと担当エリアを広げていければと思います。エリアによっていろいろなお客さんがいらっしゃるので、もっともっとお客さんのことを知っていけば、その分自分に余裕ができると思います。いろんな人と関わって自分を鍛えていきたいと考えています。

吉田さんのお仕事は?

(吉田)製造部で製品を作っています。原料を釜の中で混ぜて加熱して調味料を作り、それをボトルに詰めてラベルを貼って箱詰めする、一連の作業をすべてしています。調味料を作るのは大きな釜を使うため、一つのミスで釜の中のものがすべてダメになってしまいますし、作っているのは食品なので衛生管理も重要なので、慎重に作業しています。

たまに営業の手伝いで販売に行かせてもらうこともありますが、お客さまから「おいしかったよ」とか「『べんりで酢』は、ホンマに便利だわ」と声をかけていただいて、とても嬉しかったです。
入社した頃は「自分で新しい商品を作って売りたい」と思っていました。でも、実際に作る作業に携わってみて、作ることの難しさを思い知りました。今はまだ、作っている製品の作り方をきちんと理解しているわけではないので、早く覚えていきたいと思っています。

森田さんのお仕事は?

(森田)販売促進部で、WEBページなどのデザインやイラスト制作をしています。お客様に送るDMでは企画のテーマを決める段階から参加していますし、スーパーのトキワの商品コーナーに置くPOPも作るなど、販売促進に関わるもののデザイン全般を担当しています。
入社して1年足らずですが、最初の5か月は研修として製造や営業、通販など全部の部署を経験させてもらったので、今の仕事に就いてからはまだ数か月です。その間に、自分でもびっくりするほどいろいろなものを作らせてもらいましたね。

今あらためて振り返って、この会社に入って自分のやりたいことができているなと感じています。本当にありがたい環境で働かせていただいています。ただ、一緒に仕事をしている先輩と比べると自分はまだまだだなというのも痛感しているので、これからも社会人として成長していかないといけないと肝に銘じています。

上司から一言

藤原さんは製造部から営業に異動して慣れない部分もあり、苦労したと思います。真面目な性格で決して口が達者なタイプではないですが、逆にそれが信用につながっている部分もあります。今は積極的に取引先への商談や提案もしてくれていますし、これまで通りやるべきことをやっていけば、ますます社内外からの信用を得られると思っています。
吉田さんは、地元に貢献したいという思いを持って香住に戻ってきました。とても意欲的で人当たりもよく周囲から信頼されています。将来はリーダーとして活躍してほしい人材で、今は製造の基礎を学んでもらっています。期待のホープです。
森田さんは、すごく明るくて前向きな人柄です。それがデザインにも表れていて、お客様に楽しんでもらえているんじゃないかと思います。これからももっと彼女なりの視点で、会社の魅力をしっかりと伝えていってほしいと思っています。

後輩たちへのメッセージ

(藤原)就活やっているときには、うまくいかないことも多いと思います。自分も公務員試験がうまくいかなくて落ち込みました。でも、それで人生が終わるわけじゃないし、必要以上に落ち込んでもいいことはないので、プラス思考で前向きに進んでいってほしいですね。
(吉田)社会人になるといろいろと忙しくなるので、学生のうちにたくさん遊んでおいた方がいいと思います。特に大学生は、時間に余裕があると思いますし。ただ、たくさん遊ぶのもいいけど、取れる資格があるなら取っておいた方がいいですね。
(森田)社会人になって但馬に戻ってきて「但馬って意外といいところだった!」と感じています。高校時代まではただの田舎だと思っていたんですが、クルマに乗れるようになって行動範囲が広がると、魚も美味しいし海にも山にもすぐ行けるし、こんないいところはあまりないというのを実感しています。

取材を終えて

全くタイプの違う3人でしたが、一番営業っぽくない藤原さんが営業職というのがとても意外でした。ただ、上司の方の「口が上手いタイプではないからこそ逆に信頼される」という言葉にはとても説得力がありました。そしてその背景にはトキワの「商品の力」があるというのも、取材を通じて感じたことでした。


株式会社トキワ

「食を楽しく、おいしさと健康を求めて」

トキワは、1912年に創業しました。但馬の恵まれた自然の中で発酵食品の製造を生業としてきたトキワは「足元には磨けば光る原石がある」という、但馬への感謝の想いを商品にしてきました。皆様の健康と笑顔のために、貢献するために「食を楽しくおいしさと健康を求めて」をモットーに、心をこめて「商品開発」と「ものづくり」に取り組んでいます。
お酢づくりから始まり、美味しいお醤油づくり、そして自分達の足元にある素材をいかした商品づくりへと取り組んできました。
わたしたちの目的は、お客さまの満足・感動を通して社員とその家族の幸せを実現することにあります。わたしたちの願いは、食を通してお客さまのこころとからだの幸せを実現することにあります。わたしたちの喜びは、お客さまの喜びであり、その仕事を通して社員が成長し、ともに働く仲間と喜びをわかちあうことにあります。
料理をして楽しい、食べて美味しい、お客さまのこころとからだの幸せに貢献する商品づくりこそがわたし達の存在事由だと考えます。これからも“食を楽しく、おいしさと健康を求めて”、この想いのもとにお客さまに一番に必要とされる、そして地域に愛される「トキワ」を目指します。誰かに喜んでもらうことが一番嬉しいこと、その仕事を通して自ら成長させたいという思いをお持ちの方と一緒に働きたいと考えています。ぜひわたし達と一緒に、食を通した価値を創造しましょう!