(田中)生まれは豊岡市の竹野町です。高校時代にギターにはまり、音楽系の専門学校に進みました。特に大学に行って学びたいこともなかったし、プロになれたらいいなと一応は思っていたんですが、周りの連中は覚悟が違いましたね。自分には信念が足りませんでした。中途半端なことをしていても仕方がないと竹野に戻ってきて、4年くらいアルバイト生活をしていました。その後、この会社の求人を見つけ、福利厚生がしっかりしていたので入社することにしました。
(谷垣)私も出身は竹野です。高校を出て高知大学に進んだのですが、ちょっといろいろ合わないところがあって…結局4年で卒業できず、竹野に戻ってきました。この会社のことは大学時代に参加した企業説明会で名前を覚えていましたし、あらためて求人票を見ると「働きやすい企業」として表彰や認定を受けていたので入社することにしました。
(田中)大型工作機械の一部であるATC(オート・ツール・チェンジャー)という装置の組み立てを担当しています。切削工具を自動で交換する装置です。
回転面に少しでも凹凸があると音が出てしまうので、完全に平らになるようにヤスリ掛けします。そして試運転してみて、また音が出るようならまた平らにするということの繰り返しです。
入社してすぐに担当したのもこの仕事で、その後、他部署での経験を経て今年からここに戻ってきました。新人の頃に比べると任されることも増え、後輩に仕事を教える立場にもなり、やりがいを感じています。
(谷垣)汎用工作機械「らくらくミル」のヘッド部分の組み立てを担当しています。ドリルなどの工具が回転する部分で、いくつかのギアの組合せを変えることで回転速度を変速するのですが、これもかみ合わせが悪いと音が出てしまいます。どのギアから音が出ているのか、すぐ分かればいいのですが、下手をしたらどこが原因なのか分からなくて全部ギアを組みなおしといったこともあります。
以前は工場での勤務と兼務で修理部門も担当していました。納入した機械を使っていただいている各地の工場に行って修理する仕事です。今は工場の仕事に専念しています。
(田中)自分たちが作っている工作機械の一部は、海外でも活躍しています。自分の関わっているのは一つのパーツですけど、それが世界各国で活躍していると思うと、やりがいを感じます。
(谷垣)今の仕事は、前任の方から教えてもらっていましたが、今では一人で任されています。だんだん作業が早くなってきているのが自分でも分かるので成長したなと感じますし、だんだん仕事が楽しくなってきました。
谷垣さんは入社当時から感情を表に出すのが苦手な印象を受けましたが、経験の中で成長していき、新たな事にも臆する事なくチャレンジしてくれます。トライ&エラーを繰り返し、更なる成長を期待しています。
田中さんは入社当時、なかなか組立作業になじめなかったようですが、今では派遣社員の指導・教育を任せられるくらいにまで成長しています。将来的には組立の軸となって頑張ってくれる人材です。
奇しくも同じ竹野町出身で、高校も同じ二人。ちなみに高校では田中さんの方が1期先輩にあたります。それぞれの回り道を経て、今は充実した毎日を送られているのが、仕事の現場で見せる表情から伺い取れました。
ニデック大豊機工(株)では精密機械(自動車・電化製品etc)で使用されている金属部品を加工する為の工作機械装置の製造を行っています。安心・安全な職場環境は当然のこと高品質・高性能な機械装置の製造を行う為、社内資格制度を活用した技能・知識向上を目指しています。
弊社は2022年2月に日本電産株式会社(2023年4月に「ニデック株式会社」に社名変更予定)のグループ企業となり、同年7月「大豊機工株式会社」から「ニデック大豊機工株式会社」に商号変更しました。2011年度には「ひょうご仕事と生活の調和推進企業」として表彰を受け、現在も認定を受けています。また青少年の雇用・育成に積極的な企業として厚生労働省の「ユースエール認定」も受けるなど、ライフワークバランスの充実や福利厚生に力を入れています。