(齋藤)出身は朝来市の和田山町です。高校が資格取得に力を入れていたので、情報処理検定などのビジネス関連の資格をいろいろ取りました。部活動は家庭クラブに入っていましたが、どちらかというと料理系よりも被服系の方が好きだったので、被服関係の資格も取りました。
(齋藤)卒業後の進路については、高校に入った時から地元での就職を希望していました。その時点では明確にやりたいことがなかったので、もし将来したいことができた時に進学できるように、早く就職してお金をためておこうと考えたんです。事務職に就くことをイメージしてそっち関係の資格に力を入れていましたし、親の意見もあって金融機関を受けたのですが、どうも自分には合わないように感じながら中途半端な気持ちで面接に臨んだら…結局、落ちました。
そこから就職活動のやり直しになったのですが、なかなか行きたい会社が無くて…そんな時に親が北星社のデザイン職の求人を見つけてきてくれて、見学に来ることになりました。ただ、実際に見学してみるとこの仕事もちょっとイメージと違ったんです。
ところがその時に、写真撮影の部署があることを知ったんですね。実は高校時代から自分のカメラを持っていて、写真には興味があったんです。仕事内容を聞くとかなりの体力仕事のようでしたが、基本的にじっとしていられないタイプなので、デザインよりこの仕事のほうが魅力を感じました。一方で、当時この職場には女性がいなかったため、現場としても女性を採用したかったということなんです。こうして、いろいろ回り道をしたもののようやく自分の納得できる仕事と巡り合うことができました。
(齋藤)まずは撮影アシスタントとして、撮影のために必要なものを揃えたり、社外での撮影の時には運転手役を務めたりしています。最近では自分でも撮影をさせてもらうようになりました。撮影部で運営しているインスタグラム(@hokusei_satsuei)への投稿も、仕事の一つです。
撮影するものは、商品であったり料理、人物と様々です。企業や商品を紹介する動画を撮影することもあります。毎日撮るものが違うので、飽きないですね。
北星社には何か所も営業拠点がありますが、撮影の部署があるのは本社だけなので出張も多くて、いろいろな所に行けるのも楽しいですし、何よりも自分の好きなカメラの仕事なので、それが一番楽しいです。
仕事は楽しいですが、技術職なので技術やセンスが必要です。特にライティングは難しいですね。先輩が何気なくやっていることでも自分にはできないことばかりなので、日々勉強です。自分の思っているイメージ通りの写真をスムーズに取れるカメラマンになりたいですね。
最初は全く知識ゼロからのスタートでしたが、一生懸命勉強して、成長してくれています。5年目になって、一人で仕事をこなせるようになってきました。女性ならではの視点の写真は貴重です。最近では女性カメラマンならではの仕事も増えてきていますし、今後ますます成長していってほしいと思っています。
齋藤さんの就職活動のエピソードは、なかなかスリリングでした。親御さんは本当に気を揉まれたことと思います。でも「妥協しない」という強い気持ちを持って自ら納得できる道を拓いた齋藤さん、素直にすごいなあと思いました。
紙媒体の広告宣伝物制作をはじめとして、デジタルコンテンツの開発やオリジナル商品の開発なども行う総合印刷会社です。企画・デザイン・撮影・編集・製版・印刷・製本・加工と、印刷に関連する仕事は何でもこなします。
創業から60年以上かけて培った情報加工・印刷技術をベースに、お客様の課題解決や地域貢献につながるソリューションサービスの提供に努めています。近年は、Webデザインやサイト運営の面でも多くのお仕事をいただいております。また印刷物を製作するだけでなく、カルタや出版物を企画・製作し、ショップや書店での販売にも力を入れています。
もともと北星社は印刷を中心とした情報加工産業として発展してきました。しかし、情報化の進展により、様々なメディアが生み出され、情報に対する人々の価値観も大きく変化しています。豊かになった今の社会で“モノ”を作るだけの企業は生き残れません。印刷物だけではなく、印刷を中心としたソリューションサービスの提供に力を入れています。簡単に言うと、お客様の困りごとを解決し、社会貢献にもつながるようなサービスの提案です。
求める社員像は“ものごとを積極的に考えて行動できる人”です。与えられたことをするだけでは、目まぐるしく変化する社会から取り残されてしまいます。印刷技術もまた、デジタル情報技術を使う「智恵の時代」を迎え、これまでの概念を超えて大きく変わりつつあります。私たちは社会のために尽くしながら、自らも成長できる企業を目指しています。