(日下部)出身は朝来市和田山町です。高校時代は、国公立大学進学を目指して勉強中心の生活でした。部活動も自然科学部という、あまり時間を取られない部に所属していました。
大学進学後は機械工学を専攻していました。大学時代も研究一本に打ち込んでました。自分で言うのも変ですが、ただただまじめな学生生活でしたね(笑)
(日下部)基本的には実家に近い関西圏での就職を目指していました。自分なりに就職したい企業の条件をリストアップしていて、まず「モノづくり企業」であること。その中でも「部品ではなく製品を作る」「開発から製作までを一貫して手掛ける」そんな企業に入りたいと思っていました。もう一つは「上場企業であること」。その条件に沿っていろいろ調べていて見つけたのが、タクミナでした。
この会社のことは大学に入って初めて名前を知ったくらいで、朝来市に製造拠点があるということは就活を通じて知りました。まさか自分に合う会社が地元にあるとは、正直思っていませんでした。
(日下部)大きく2つあります。
一つは、タクミナ製の小型のポンプを搭載できるタンクの設計をしています。タンクに入れた殺菌剤などをポンプで送り出すもので、セットで販売しています。当然タンクがぴったりと設置できるようになっていますし、薬液のムダも減らせるなどポンプとセットであるメリットを生かしたタンクです。
もう一つは、水に含まれる塩素濃度を測る測定機器の研究をしています。わが社は浄水施設等の水を殺菌するための薬品を送るポンプも作っていますが、その際に送られている水の塩素濃度が基準を満たしているかを同時に測定する技術です。この技術自体はすでにあるのですが、水質によって、例えば温泉水なんかだといろいろ含まれる温泉成分が不純物となって測定の邪魔をしてしまうんですね。その精度を上げる研究をしています。
(日下部)開発系の仕事をしていると図面を作るのが一つの仕事なんですけど、自分の書いた図面から実際に生まれてきた製品を見る時が、この仕事って面白いと感じる瞬間ですね。
開発部の雰囲気はとてもいいです。就活をしているときに就活情報サイトの方がこの会社のことを「残業もそんなにないホワイト企業で、働きやすいよ」と強く推してくれていたんですが、入ってみたらその通りでした。
(日下部)やっぱり家族や兄弟と一緒に暮らしていると安心感がありますね。人が多くて時間に追われる都会の暮らしは、どちらかというと得意ではないので…
休みの日は、おじいちゃんが持っている田んぼでお米を作ったりしています。秋から冬にかけては家で本を読んでいることが多いですが…まさに「晴耕雨読」の生活ですね。田舎でゆったり、穏やかに過ごしているのが、自分としては心地よいです。
探求心や向上心が強く、常にひたむきに前を向いて進んでいます。いま日下部さんがいるのは2年前に新しく立ち上がった部署なんですが、いきなりミッションを与えられて実務の中心になってやってくれています。入社数年目にしては重責なのですが、すでに商品化も果たし、結果を出してくれています。期待の若手エンジニアです。
但馬から理工系の大学に進学した後、但馬に戻ってその専門分野の仕事に就けるというのは、正直かなりレアなケースかと思います。日下部さん自身も「ラッキーだった」とおっしゃっていましたが、ご本人のまじめな姿勢があったからこそ、幸運をつかめたのだと思います。
タクミナは1956年(昭和31年)に現在の朝来市生野町で創業し、現在もこの地に生産と研究開発の拠点を置き、あらゆる流体をコントロールするポンプをはじめとした各種製品を世界へ送り出しています。高精密・高機能ポンプ技術を追求し、最先端のプロセス(新エネルギー・電池等)から身近なインフラ(水処理等)まで、幅広い分野でニーズに対応しています。タクミナでしかできない技術を創造し、「付加価値」を高め、お客様に「感動」を与えるという使命を達成するために、当社では、「目指す方向や夢に対して情熱を持ち、どのような仕事にもチャレンジして最後までやり遂げる人」を求めています。学歴や年齢に関係なく、意欲、能力、ポテンシャルのある社員には活躍できる沢山のフィールドがあります。自分自身の目標を明確にし、失敗を恐れずに多くの事に挑戦する機会を求めている皆さん、是非、タクミナの門戸をたたいてください。真剣な想いには真剣に応える会社です。