但馬で働く人たちWORKER

製造業

東海バネ工業株式会社とうかいばねこうぎょうかぶしきがいしゃ


先輩社員に聞いてみた

コイルフォーミンググループ
平野真子 (上左)
(2022年入社= 豊岡高校~大分県立芸術文化短大~高知大卒)
コイルフォーミンググループ
濱一希 (上右)
(2020年入社=豊岡総合高校卒)
プレスフォーミンググループ
信部悟志 (下左)
(2022年入社=近大豊岡高校~近畿大卒)
プレスフォーミンググループ
長野文美 (下右)
(2022年入社=八鹿高校~甲南大卒)

まずは入社するまでのお話から聞かせてください

(濱)出身は養父市八鹿町です。高校では総合学科で、商業系の勉強に力を入れていました。進学してまで勉強したいことは特になかったし、都会の人混みが得意じゃないので、地元で就職することにしました。
この会社のことは就職活動中に知りました。福利厚生や給料の良さと、見学に来た時の従業員の方の明るさでここに決めました。

(平野)出身は豊岡市で、大分の短大から編入で高知大に進みました。短大・大学を通じて海外の言葉や文化を勉強していましたが、それを仕事にするとほどでもなく…私もあまり都会に出たいという気はなく、四国と九州に住んでみて、働くのは育った豊岡でと思うようになりました。
中学の授業で市内の企業の説明を受けて、「東海バネ」という名前は覚えていました。あらためて説明会でお話を聞いて、モノ作りに興味が湧いて入社しました。

(長野)出身は養父市です。大学ではマネジメント創造学部という、英語と経営学と経済学を学ぶ学部でした。都会での就職も考えたのですが、どうしてもやりたいことがあったわけでもなく、4年間一人暮らしをしていて実家に帰りたくなったこともあって、但馬での就職を決めました。
この会社の説明会でなじみやすい雰囲気を感じ、ここでならがんばれそうな気がしました。

(信部)豊岡市出石町の出身で、中学までは野球部でしたが、高校では野球部が無かったので特に何もしていませんでした。大学では機械工学を勉強していたのですがコロナのためにオンライン授業となり、実家で授業を受けているうちにその環境に慣れてしまって、そのままこちらで就職することにしました。
ここにインターンでやって来て、従業員の皆さんの仲がいい雰囲気を感じ、入社を決めました。

今のお仕事について教えてください

(濱)私たちのコイルフォーミンググループは、コイルバネを作る職場です。私は、バネとして加工や検査が終わった製品に塗装や防錆処理をしたり梱包したりしています。そのままお客様の手に渡る最終段階の作業ですから、絶対にミスできないという緊張感がありますね。

(平野)私は出来上がったバネの検査を担当していますが、今はまだ先輩に付いていろいろ教わっている見習いの段階です。検査をするには社内資格が必要なので、その認定を受けるために勉強しています。先日ようやく仮認定を受けました。

(長野)私たちのプレスフォーミンググループは、板バネや皿バネを作っています。私は板バネの検査の見習いです。もともと文系の出身なので、周りの人たちが使っている用語が全く分からず、そこから覚えなければいけないので大変です。

(信部)私は皿バネという、真ん中に穴の開いたお皿のような形のバネの検査の見習いです。検査は、バネに荷重をかけたりサイズを計測したりします。最近では、梱包・出荷も担当するようになりました。

この会社に入ってよかったと思うことは?

(平野)難しい検査でも「とりあえずやってみようか」と挑戦してくれるし、失敗してもきちんとフォローしてもらえています。職場の人たちはみんな明るくて、話しやすい先輩が多いので、分からないことについて遠慮せずに分かるまで聞ける環境があると感じています。

(濱)通常の仕事以外に、社内横断的なプロジェクトや委員会活動もあるんです。仕事との両立が大変な時もありますが、普段の仕事では接しない職場の人とも接点ができるので、いろいろなことを学べる貴重な場です。また、福利厚生が充実しているので、将来も安心して働けます。

(長野)そのプロジェクトの一つとして、今年入社した社員で会社の情報を発信する新聞を作りました。取材はけっこう大変だったけど、社内のいろいろな方に話を聞いて会社のことを知ることができたので、とても勉強になったしやりがいを感じました。この会社は一生懸命な方が多いので、私もがんばろうと思えます。

(信部)仕事はまだ見習い中で分からないことだらけですが、最近では少しずつできることが増えてきていると感じています。先輩たちがみんな優しいので、失敗を恐れずチャレンジできる雰囲気があります。

上司から一言

濱さんを一言で言うと「ピュア」ですね。純粋で真面目で良い環境で育ってきているので、物覚えにも通じるものがあります。先輩からの教えにも真摯に取り組み、確実性と信頼のおける働きっぷりを見せてくれます。
平野さんは「ムードメーカー」。現場を明るくしてくれ、愛嬌もあり、コミュニケーション上手。仕事でも密に先輩社員と会話し、自分からも行動を起こせます。信念を曲げない断固たる意志に、検査員としての資質を感じます。
長野さんが担当している板バネの検査業務は、製品が多種多様であるため、日々その測定について悪戦苦闘しています。粘り強さもあり、出来る限り自身で考え、解決しようと努力する責任感の強い新人です。これからの成長が楽しみです。
信部さんは、理解力が高く、教えたことは確実に実行してくれ、部内からも頼れるルーキーとして、期待されています。また、ベテラン社員が多い中で、上手くコミュニケーションを図りながら、業務を遂行してくれ、日々着実な進歩を感じます。

後輩たちへのメッセージ

(濱)自分にとってイヤなことって続かないですよね。進学も就職も同じで、やりたいことをやっているうちに、いろんな道やその先の夢が見えてくると思っています。ここは、手を挙げたらとりあえずやらせてくれる会社なので、働いているうちに自分の夢が見つけられると思います。
(平野)就職活動ってどうしても深刻に捉えがちだと思うし、私自身もそうでした。そんな時に、自分が気になったことや学びたいことを追求していったらきっと面白いことが見つかるんじゃないかと思います。
(長野)高校生で進学か就職か迷っている人には、状況が許すなら「大学に行ってみたら」と勧めたいです。私も、特にこの大学に行きたいとかこれを学びたいとかいった強い気持ちはなかったんですけど、勉強以外にも友達との時間とか、いろんな出会いとか、いろいろな経験ができたことは貴重な財産になっています。
(信部)高校時代あまり勉強していなかったんですけど、大学で機械工学を勉強しているうちに「モノ作りって楽しい」と感じました。自分の生活の中で楽しいと感じたことに向かって、将来を考えていってほしいと思います。

取材を終えて

4人が異口同音に語っていた「社内の明るい雰囲気」は、私も取材を通して感じていました。新入社員の皆さんが作った新聞、全部読むことができなかったのが残念です…


東海バネ工業株式会社

「まかせなはれ!ばねオーダーメイド」

東海バネは、お客様のご要望に応じたばねを設計から製造まで、完全受注生産で対応するばね専門のメーカーです。その製品は、機械設備、製鉄、発電所、航空宇宙と様々な分野で活躍しており、今日もばね一本でお困りのお客様のために奮闘しています。
我々の誇りは、お客様の要望に真摯に答えること。世界最大級のばねや極小のばねが生まれる現場には、ワクワクがいっぱいです。「誰にでも平等に成長の機会を与える」それが東海バネの人材育成のモットーです。