但馬で働く人たちWORKER

サービス業

株式会社ユラクかぶしきがいしゃゆらく


先輩社員に聞いてみた

観光事業部 旅館接客
澤井優希 (左)
(2021年入社=高槻市出身~佛教大卒)
観光事業部 旅館調理場
間舎秀人 (右)
(2020年入社=神戸市出身~神戸学院大卒)

間舎さんはなぜ調理の道に?

(間舎)昔から料理やスイーツを作って食べてもらうのが好きだったんです。ただ、高校を卒業するときに調理の学校は学費も高いし、いったんは他の道に進むことを考えて一般の大学に進学しました。大学を卒業する段階でも食品メーカーなども受けていたんですが、この会社の募集を見て、未経験者でも調理職に就けることを知ったので、思い切ってこちらに就職することに決めました。もともと都会で就職して満員電車で毎日通勤するようなのはあまり好きではなったので、地元の神戸を離れることに不安はなかったです。城崎温泉には子どもの頃に何度か旅行に来たことがあって、温泉街のレトロな射的屋さんが印象的でした。

澤井さんはどうして旅館に?

(澤井)大学を卒業して観光業界に進みたかったんですが、旅行会社はコロナの影響で募集があまりなくて…それでホテル・旅館の業界に絞りました。最後は別のホテルにも内定をいただいたのですが、面接や説明会を通じてユラクの雰囲気の良さを感じていたことと、ホテルと日本旅館とどっちが自分に合うかを考えて、こちらを選びました。私も、就職したら一人暮らしをしてみたかったこともあり、ここに来ることに不安はなかったです。

間舎さん、入社して大変だったことは?

(間舎)2020年春の入社だったので、ちょうどコロナ禍の最初の緊急事態宣言のタイミングでした。入社後2週間の研修が終わり、これから実地での接客研修というタイミングで城崎温泉はすべての旅館が休館となってしまったんです。私たちも寮で自宅待機となり、週1回だけ出勤して研修や旅館の清掃などをしていました。この時はさすがに不安になりましたが、寮で同期と一緒だったことが心の支えになりましたし、社長や先輩たちも声をかけてくれたので何とか乗り切れました。
ただ、休業が終わってようやく実地研修に入ったと思ったら、今度はGOTOトラベルが始まったことで驚くほどのお客様がやって来られて、それもとても大変でした。

澤井さんは、城崎に住んでどうでした?

(澤井)地方での暮らしは初めてなので、最初は戸惑いましたね。生まれ育った高槻に比べたらいろいろ不便なのは確かですし。また、但馬の中でも城崎はちょっと独特というか、観光地なので大学時代を過ごした京都と相通じるところもあって、でもやっぱり都会とは違うし、なんだか不思議な感じでした。あと、去年の雪も、やっぱり大変でした。

お二人の今のお仕事は?

(間舎)1年目の10月から料理の研修に入り、今では実際にお客様にお出しする料理を作っています。今年の夏からはダイニングのオープンキッチンで、お客様の前で料理もしています。夏なら活イカやアワビ、冬場はカニ刺しなどですね。
調理の現場は何年も修業するのかと思っていたんですけど、入社前に「調理場に入ったら即戦力として扱うから」と言われていて、本当にその通りだったので逆にビックリしました(笑)。最近はいろいろな魚のおろし方を教えてもらっていて、難しいけどとても楽しいです。

(澤井)私は接客が中心です。お客様をお部屋までご案内して、部屋食のお客様にはお料理をお持ちして…といったところですが、難しいのはお客様に応じて接客の仕方を変えないといけないところですね。このお客様にはどんな接客がいいか、常に考えています。
以前、50代くらいのご夫婦のお客様とお話していて、どうやら結婚何周年かで娘さんから旅行をプレゼントされたということが分かったんです。それなら何か記念になることをと思って、メッセージ付きのケーキプレートをお出ししたら、すごく喜んでいただけました。そういう時は、この仕事をしていてよかったと感じますね。

入社してこれまでを振り返って、どうですか?

(間舎)料理人としてももちろんですが、人として成長できたと思います。物事に対する考え方とか、仕事に取り組む姿勢とか、職場の先輩たちに影響を与えてもらって、変わることができました。今はまだ教えてもらってばかりの立場ですが、いつかは後輩にも教えていけるようになればと思っています。

(澤井)入社して1年半経って思うのは、ここを選んでよかったということです。人を相手にするお仕事なので難しいところもありますが、言葉遣いとか接し方ひとつでお客様に喜んでいただけるので、やり甲斐をすごく感じています。これからも、よりお客様に寄り添える接客をできるようがんばっていこうと思います。

上司から一言

間舎さんは仕事に対して誠実に取組み、感情に左右されることもなく何事も快く引き受けて真面目に頑張ってくれています。技術面では基本的な事は出来ているので、自信を持って積極的に取り組み、更に成長してくれることを願っています。後輩が出来た今、間舎さんが良いお手本になってくれることを期待しています。
澤井さんは芯がしっかりしていて、冷静に物事を判断でき、報告連絡もしっかりしてくれています。真面目にコツコツとスキルを身に付けているので、安心してお客様対応を任せられます。お客様からの評価も常に高く頼もしく思っています。後輩の指導も妥協無く厳しくしっかりしてくれており、後輩からの評価も高く、次世代のリーダー的存在です。2年目から著しく成長したと感じています。今後ますますの成長が楽しみです。

後輩たちへのメッセージ

(間舎)社会人になるとどうしても仕事が優先になって、遊べる時間は限られます。時間が自由に使えるのは学生の間だけなので、その時間を有意義に使って、友達との大切な時間を過ごしてほしいです。
(澤井)学生の間に興味を持ったことには、何にでも挑戦してほしいと思います。私もいろいろ挑戦してきましたが、コロナの影響もあって海外に行けなかったことには後悔が残っています。思い切って挑戦できるのは時間のある学生のうちなので、後悔しないようにしてほしいです。

取材を終えて

近年は毎年若手社員の採用を行っているという(株)ユラク。「若く躍動感のある組織が特徴で、年齢や経験に関係なく誰でもチャレンジ出来る環境を作るようにしています」と採用担当の方がおっしゃっていましたが、実際に「風通しの良さ」は取材を通して感じられました。「コロナ禍でも仲間みんなで支え合って乗り切れた」と話していた間舎さんの言葉も印象に残りました。


株式会社ユラク

「顧客満足は従業員満足から」

株式会社ユラクが経営する兵庫県城崎温泉の旅館「湯楽」では、心温まるサービスと、地元で水揚げされた新鮮な魚介類を活かしたお料理、花やフルーツを浮かべた趣の異なる5つの無料貸切露天風呂がお楽しみ頂けます。
株式会社ユラクは「あんしんカンパニー2020(豊岡市ワークイノベーション表彰)」について、表彰第1号として表彰いただきました。また、SDGsの目標達成に向けても積極的に取り組んでいます。
「お客様満足は従業員満足から」という経営理念の元、社員がいきいきと働ける環境の整備に力を入れています。また、研修制度として着付、華道、茶道などのお稽古講座、接遇、マナー、ポスピタリティ、英会話などの座学講座、ボルダリングやサップなどのスポーツアクティビティを学び、体験できる教養講座カリキュラムもあります。
若い社員が多いからこそ、みんなで成長しながら職場を作り上げているという実感とやりがいを感じて仕事が出来るのが大きな特徴です。